若きアントレプレナーたちに会った話
先日、オウル市の中心にあるファッションモール(デパート)、Valkeaにて中高生のアントレプレナーによるピッチがありました。またピッチだけでなく、会場では事業紹介をする各会社のブースも設けられていました。スウェーデンから来てるチームもいました。
この地区予選で選出された企業は、4月下旬のヘルシンキでの全国大会(若手アントレプレナーの)に進む事が出来ます。
ピッチはフィンランド語のチームがほとんどだったので、私は理解できませんでしたが、みんな緊張しながらも一生懸命でした。
女の子が多かった印象ですね。
あ、OSAOのTシャツ!職業専門学校の皆さんですね。メディアの勉強&仕事をしている学科の方々でしょうか。(OSAO:オウルにある職業専門学校で、普通高校と同じ割合で中学卒業後の進路です。)
8つほどブースを回って声をかけて、どんな事業なのか。どうしてその事業をすることにしたのか。学年やメンバーについてなど尋ねてみました。
私が話を聞いた子たちは8thgrade中学2年生~高校2年生くらいでした。
中学2年生の選択授業でビジネスのクラスをとっていると、マーケティングからファイナンシャルなど起業に必要なことをすべて学ぶのだそうです。そのクラスの子は全員、会社をつくるといっていました。どの学校もその仕組みなのかはわかりませんが、アントレプレナー教育は、オウルエリアで2016年から注力して実施されており、この場をサポートしたり、授業を行っているのは、ヘルシンキに本部があるNuori Yrittäjyys ryという団体です。
事業内容は様々で
・ゲームのキャラクターのカスタマイズを請け負う
・家事代行
・自分たちの絵画や撮影した写真をポストカードにして販売
・家をよりリラックスした場所にするための小物
・学校の廃材をつかったオーダーメイドのアクセサリーデザイン
・オーダーメイドのカラフルエコバッグ
お菓子など食べ物を販売している会社もありました。
印象的だったのは2つ。
1つ目は、どうしてこの事業に決めたの?と聞いたとき、だって私たちが好きなことだし、私たちが出来ることだから。という答えがほとんどだったこと。自分たちの好きなこと×出来ることで、誰かのニーズに合う、ことはビジネスにできるんだ。とシンプルに感じました。
2つ目は、大変なことある?と聞いたとき、ストレスフルに感じることすごくある!と言っていて、どんなとき?と聞くと、次にどうしたらいいかわからないと感じるとき、と。でもすぐさま同じ会社のメンバーが、でも毎回なんだかんだうまくいくじゃん!と言って笑っていて、チームっていいな~と思いました。
帰って夫に話をしていて、納得したのは、フィンランドのアントレプレナー教育、って日本の”起業家”という表現のイメージとちょっとちがうよね。”事業主”という感じに近いよね、と。
自分の人生においても、社会においても、等身大で、自らオーナーシップをとっていく。それがフィンランドのアントレプレナーシップ教育なのかもしれない。
無理がなくって、まっすぐで、シンプル。とってもいいなあと思った。
そして気づく、私も、アントレプレナーだなあ、と。
0コメント