【日本の高校生との対話】デンマークの高校生は”不良”も勉強する

デンマークのボーンホルム島(スウェーデンの近く)に留学中の高校3年生のしおんちゃん。私の放課後NPOアフタースクールでの同僚の娘さんというご縁で、我が家に遊びにきてくれました!


デンマーク(ボーンホルム島)での高校生活について聞いていくと…


・毎週金曜日は誰かの家(実家)でパーティー

・お酒も飲むし、たばこもすう

・たばこに似たスヌース(小さなお茶パックみたいなやつで、缶に入ってる、においや煙はしない)を授業中にしている人がおおい。特に男子

・授業中はことあるごとに生徒のみんなが質問するから、先生と同じくらい発言してる

・先生をファーストネーム呼び

・1コマ1時間半で1日、3・4コマの授業

・固定のクラス教室はないけど、授業は大体同じ仲間で受けるので友達ができる(フィンランドに留学中の日本人高校生は授業はだいたい1ターム6週間で、どんどんメンバーが変わって友達が出来ないといっていたので違う)


とにかくみんなふざけている感じなのに、、、日本でいう結構「不良」っぽいのに、、、宿題もきっちりやって、ちゃんと勉強してる。のだそう。それに驚いたと。デンマークでは高校ではっちゃけて、日本の大学みたいだね。と。

でも高校ではっちゃけてても勉強するなら、きっと大学でもそうだろうね~と話していました。高校で不良、でも勉強はする。この両立って、日本だと珍しいよね~と。


それには、中学から高校に行くタイミングでの進路選択に1つヒントがありそうです。

①中学卒業の時に、もう1年間学校いって、10年生をやってもいいし、エフタホイスコーレ(14~17歳を対象としたデンマーク固有の全寮制の私立学校、スポーツや音楽など自分の好きなことを追求する時間を過ごす、自分の次のステップをゆっくり考える)いってもいいし、そのまま進学してもいい。結構自由。そして自分で決める。高校のあとじゃなくて、前に、自分で考えて決めるタイミングがある。だから高校進学も自分で選んできてるから、勉強もしっかりする。

もう1つは大学の目的、大学の役割の違い。

②日本は「就職」のための大卒という資格取得、デンマークは「学ぶ」場所。こんなこと言ったら日本の大学の先生方に怒られそうですが、まだまだそういう認識はあると思ってます。


日本では大学は高い学費を払って入学、デンマークでは無料で入学。デンマークの方が、勉強しなくてもよさそうなのに、と思えますが違います。高校卒業したら、仕事にも問題なくつける、だから大学入学を選んだ人は、大学で勉強しようというモチベーションがあるんですね、日本より。大学入学が就職に影響することはもちろん多少は+になるけれど、日本ほど「大卒」→「就職」という道ははっきりしてないし、そこに価値がない。

だから、大学は、「勉強する」場所であり続けている。大学に入学する目的が違うんですよね。日本では、大学に「勉強する」ために入ろうとしてる??本当に?

無我夢中に勉強している高校生たちは、”いい”大学に入ろうとし、先生もそれを進める。彼女の友達や学校の先生も、高3でのデンマーク留学には反対だったそうです。想像できますよね。

日本の大学生も今は勉強いっぱいしたり色んな経験を重ねている子たちにばかり合うので、一概にいってはいけませんが、単純に自分の大学生の時の自分とその周りと比べて、という話で、どれだけの大学生が、大学に「学び」「勉強すること」を目的に入学してるのだろう。どれだけの大学生が、大学を「高等教育機関 Higher Education」だととらえているんだろう。就職のための資格、行くもんだから行く、で考えずに進学してないか。


北欧どこみても、歩きたばこやだよねーとか女性の喫煙率高いよねーとかも一緒にうなずいていました。日本もちょっと前までは歩きたばこいっぱいいましたけどね…変わってよかった!色んな日本とフィンランド、デンマークの違い、共通点など面白いね~同じ北欧でもクリスマスやLaskiaispullaなど行事の在り方は似てるけど、それぞれ宗教との関係性や国の歴史と混ざった形なので、ちょっとずつ違う。

比較すると発見がやっぱり多いな~。

初めてシナモンロール作ってみました。あとは日本語話せるクラスメイトやフィンランド人ファミリーとご飯したり、川の上にあるサウナ&アイススイミングしたり…日本人とフィンランド人ファミリーのご家庭にお邪魔したり^^初めての一人海外旅行、楽しめてたらいいな!



たなか家 教育研究所 in Finland

フィンランドの大学院で教育を学ぶ妻と、情報配信・ツアー企画などをする夫のふたりで手掛ける教育研究所。様々な形で現地情報を交えての交流・調査など行います。

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