フィンランドは色んなことに「100%を求めない」と感じる
幸福度ランク「世界1位」のフィンランド、午後4時に帰る「100%を求めない」働き方
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が話題になっています。
夫婦で日本とフィンランドの働き方、仕事の仕方について話したことをシェアします!
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フィンランドに来てから、ビジネスでもインターンシップの申し込みなどでも、色んなフィンランド人にメールする機会がある。
そこで気づいたのは、合理的な理由、相手にメリットがある場合でないと返信がない場合がとても多いこと。
お金になる話や知り合いがつないでくれた場合などは返信がくるが、そうでないと本当に返信がこない(もしくは、ものすごく遅い)。
でもそれってある意味合理的だ。勤務終了時間にきっかり終わり、休日は全く仕事のことは対応しない。そういう働き方をしているのだから、不要なものに対応している時間はないのだ。必要なものだけ行う。
日本だと、丁寧な対応を求める。だから、ただ話を聞かせてください!とか、色んな類の問い合わせにも必ず一応返信をする。しかもまあまあすぐ対応する。それが組織のイメージをつくるから、と思い。でもそれって本当に必要なんだろうか。仕事上で、相手への価値を感じさせることのない連絡をし、相手に返信を求める。ただそれって相手に労働時間を使わせていることにもなっている。
丁寧で、あいまいな日本の仕事の仕方。必要なのかわからない、目的の怪しい書類づくり。用件以外の、お世話になっております。うんぬんかんぬんのある、長いメールの文面。
他方で、優先順位が明確で、不要と思うものは対応しないフィンランド。
潔く、不要なことを捨てるな、と感じる。
思い出したのは日本の「お客様は神様です」という考え。調べると三波春夫という歌手の言葉だった。1961年。ちょうど高度経済成長期真っ只中。三波さんの真意とは違うところで、今も「お客様は神様」精神が広まって、日本のサービス業はなりたっている。
よく見かける飲食店での横暴な客、ガソリンスタンドでの店員への強気な態度…。
学習指導要領の説明動画にすら出てくる、”保護者の方、地域の方もご協力をお願いします”という、なぜかお願いする姿勢。いつ保護者は「お客様」に成り上がったのだろうか。
学校にかかってくる保護者からの電話も、時にサービスを受けている側、お客様として扱ってよ、という傲慢な態度からのものもある。
変だ。
もう高度経済期はとっくに終わった。サービスを追及し、経済を豊かにする時代は終わった。
「お客様は神様」をやめることが出来れば、不要な業務、対価に見合わない業務を、今より捨てることができる。
きっともっと、労働時間は短くて済む。
労働時間が短ければ、もっと自由な時間が得られる。家族と過ごしたり、友達や一人での時間を楽しむことができる。
そろそろ、終わりにしたい価値観の1つだ。
フィンランド人は100%を求めない。100%を自分にも、周囲にも求めない。
それがどれだけ、居心地よく、気楽なのか、住んでいて感じる。
時に「え?」ともなるけど笑、それはあくまで、日本人の感覚なのだ。
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写真は、Koivu(白樺)の香りのシャンプーと、サウナでロウリュ(温まった石に水をかける)の香りをつけるもの。
さあ、サウナにでも入って、肩の力を抜いて、リラックスしよう♪
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