フィンランドでキャリアチェンジをした場合、就職できないというリスクはあるか

昨日、フィンランドの教育についてオンラインで対話をしたときに出た質問。

答えを夫婦で会話しつつ考えてみた。


あると思うが、日本より低いと思う。

なぜならば、採用シーンではスキル要件が満たされているかどうかが一番のポイントになっていて、そこさえ満たしていれば叶う可能性が高い。スキル要件というのは、資格、学位や技術。何を学んだか、何ができるのか。

年齢や性格などがその先にみられる条件になるように感じる。

外国人の就職も、フィンランド語の講習を受ければ、それがスキル要件となり、仕事を紹介してもらえる。

一方日本の場合は、年齢、が最初に見られる。夫が人事をやっていた経験からも、「年齢」でまず判断し、次にスキルを見る。

日本で、キャリアチェンジのため学校に通ったり、独学でスキルを学んでも、いざ転職しようと応募すると、年齢で切られてしまうことが多い。働いてからのキャリアチェンジ、というのは、どうしても就職しづらい状況がでてきてしまう可能性が高まる。もちろん職種や業界にもよるが、大半はそうだと言える。若い方が、採用されやすい。


日本は
age based judging(年齢ベースで判断)だが

フィンランドは
position & skill based judging(職能、つまりスキルや資格で判断)なので

キャリアチェンジがしやすい。

というのは言えそうだ。


何だか年齢の話をしていたら、ちょっと悲しくなってきた。かくいう私も30半ば。


ふと、日本の企業について頭をめぐらしていて、、、。

最近多い、「ダイバーシティを社内で!」という推進をする前に、採用もダイバーシティにしなよ…と、ぼやきが出てしまいました。インクルーシブ?ダイバーシティ?採用の段階で、年齢で切っておいて、なんとも、ねえ。採用の際、年齢だけじゃない、時に人種でも見ているでしょう。そういう採用の場は、何度も見てきた。

確かに、年齢を重ねていると、柔軟性がなくなる、とか扱いづらいとかある、とは思う。でも・・・じゃあ若かったらいいのか。うーん。

まだこの辺りはモヤモヤが残る。


こういう時、大学のカラフルな壁は結構いい効果をもたらす。明るくいこう。

たなか家 教育研究所 in Finland

フィンランドの大学院で教育を学ぶ妻と、情報配信・ツアー企画などをする夫のふたりで手掛ける教育研究所。様々な形で現地情報を交えての交流・調査など行います。

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