【夫婦の会話】若手女性首相誕生、ジェンダー・ギャップ指数ランキング発表を受けて

12月頭に、34歳の女性首相が誕生したフィンランド。5党連立政権の党首すべて女性ということと合わせて、世界中で注目を浴びました。また、12月17日に公開された世界経済フォーラム(WEF)によるジェンダー・ギャップ指数の世界ランキングでは、日本が更に順位を下げて過去最低の121位を取ったということで嘆きの声もFacebookのタイムラインに並びました。女性の政治参画がとても低い、それってどういうことなんだろう。ちょっと考えてみました。

航:首相のニュースみて思ったんだけど、本当に、フィンランドって「能力」「適性」ベースだよね。性別や年齢などの属性によるバイアスが少ない。フィンランド来てから、肌感覚としてわかっていたけどさ。

潤子:うん。親や教師の子どもに対してもそうだよね。対1個人として、見てる。対等な目線を感じるよ。それぞれの能力、適性で互いを理解できるっていいなと思う。相対評価じゃないから周りも自分自身も、比較で苦しむことはないよね。もちろん悩みはそれなりにあるんだとは思うけど。

航:だね。それは大きいよね。にしても、日本の女性政治参画の少なさは問題だよね。政治家の働き方がむちゃくちゃだ(24時間態勢?!)という、いつまでそんな古いことやってるの、という理由もあったりするみたいだけど。女性参画が少ないとどうなるんだろう。

潤子:集団の中で30%を超えないと意見が反映されないとする説が有力だよね。現状の10%だとその視点から見えるものは議論されなかったりするわけ。もちろん女性だからと言ってみんな同じ視点ではないけれど、多様性が存在することは独裁や同質性をうまないためにも、とても重要だと思うよ。今まさにクラスに色んな国からきたメンバーがきて、それぞれの当たり前が全然違うから、聞こうという姿勢もみんなに生まれるし、対話が出来てる。葛藤も生まれるけど、対等に理解しあおうとか、目的を達成しようという雰囲気があるよ。社会が多様な人で成り立っているんだから、やはり一部の高齢のおじさんたちばかりで、物事が決められていくのは違和感だよ。おかしい。。


ちなみに、サンナ・マリン首相就任についてフィンランド人の友達は、「え?そうなの?へー」くらいの反応しかなくて笑。大したことではないことはよくわかります。他の何人かのフィンランド人も「あー変わったよね」くらいの反応でした。


写真は初めて焼いたブルーベリーパイ、フィンランドのおやつです。我が家はおやつ食べたり、ごはん食べたり、買い物に行ったり、散歩のときに、気になったトピックについて話し合います。日本にいるときも、寝る前とかドライブ中によく話してましたが、いまは夕飯を一緒に食べるので自然と対話も増えましたね~(潤子)。


参考

・女性差別は「必要悪」なのか? 村木厚子さんが語る、日本型組織の病, 2018, Huffpost

https://www.huffingtonpost.jp/entry/atsuko-muraki_jp_5c5d8215e4b0974f75b35000

たなか家 教育研究所 in Finland

フィンランドの大学院で教育を学ぶ妻と、情報配信・ツアー企画などをする夫のふたりで手掛ける教育研究所。様々な形で現地情報を交えての交流・調査など行います。

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