【夫婦の会話】大人の学び直しについて

先日、妹から、リカレント教育という視点で、北欧の学びについて聞かれた。デンマークではフォルケホイスコーレが生涯教育施設として日本で話題になっているが、実態は違うよね、という話から、フィンランド&日本での大人の学び直しについて話してみた。

潤子:人生100年時代とか言われて、日本でも”生涯教育”、”リカレント教育”、”学び直し”などのワードを聞くことがあったけどフィンランドでは、社会人勉強してるかね?

航:日本語をうちに勉強しにきていたアレクシはいるけど、、彼は日本への出張前だったからだもんね。大学はどう?社会人多い?

潤子:大学には色んな年代の人がいるから誰が教授か学生かはもう全くわからないね~でもPhDの人もしかり、知り合いの学校の先生の旦那さんしかり、学費無料だし、仕事を辞めてキャリアアップのために勉強一本の人は幅広い年代にいる印象。みんながみんな10代後半~20代前半じゃない。

航:日本みたいに、自己成長、自己研鑽、で勉強してる印象じゃないよね。もっと合理的というか。社会人で仕事しながら、例えば仕事の後や休日にビジネススクールとか通信講座、オンラインでのコミュニティサロンとかで勉強している人は、聞かないよね。いるのかもしれないけど。大きく分けて2つの学び直しのパターンを感じる。1つ目は給与が上がるなどの積極的なジョブチェンジもしくはジョブエクステンド。2つ目は(首になったとか)ネガティブなスタートでの学び直し。

潤子:そうだね~。両方の場合とも、仕事しながらじゃなくて、学び一本への切り替えだよね。仕事以外の時間は休む、と徹底してON OFFを分けるフィンランドの人たちからすると仕事以外の時間で、キャリアアップの勉強をする感覚はないのかもしれないね。社会保障あるから、学び直しが出来る、ともいえるのか。

航:うん、支えてるのが、失業保険と教育の無償提供。日本人の方がよっぽど、成長!と抽象度の高い目的で、仕事しながら勉強もしているんじゃないかな。

潤子:そうだね~日本人、頑張り屋だな。笑 リカレント教育を広げるためには、どれだけ社会人が学びなおす手段が沢山用意されていても、学ぶ動機、意欲や時間、もちろんお金もないと広まりにくいよね。今の日本だと。手段だけの整備では、足りないんだろうね。

航:うんうん。そういうことになるよね。むしろ日本はかなり色んな手段がすでにサービスとして溢れているきがする。

潤子:うん。本当にリカレント教育が必要なら、社会保障の整備が必要なのかな。う~ん、、、

たなか家 教育研究所 in Finland

フィンランドの大学院で教育を学ぶ妻と、情報配信・ツアー企画などをする夫のふたりで手掛ける教育研究所。様々な形で現地情報を交えての交流・調査など行います。

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